旧山崎家住宅
旧山崎家住宅
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「隅屋」と呼ばれ親しまれる、江戸の庄屋屋敷
邑南町の有形文化財に指定されている「旧山崎家住宅」
江戸時代から津和野藩の庄屋をつとめてきました。
母屋が建てられたのは1779~1780年(安永8~9年)ごろ、今から245年ほど前に遡ります。
1776年(安永5年)に大火事で焼失し、この場所へ移転。それまでは川向かいの街中に建っていました。
その後も水害による門や蔵の流出や、時代に合わせた改築を経て、現在の形へ。
地元民には「隅屋(すみや)」の屋号で親しまれています。
トレードマークは、兜(かぶと)状に厚く敷かれた茅葺(かやぶき)屋根。
元武将としての格式の高さを表したと考えられており、ほかではなかなか見られない珍しいものだそうです。
先祖は中国地方の戦国大名として名を馳せた大内家の家臣、山崎勘解由(かげゆ)と伝えられています。
12代当主の山﨑重樹は、山陰地方初の普通銀行・濱田銀行(現 山陰合同銀行)の創設者としても有名です。
のちに頭取まで務めており、当時は県下の10指に入る大地主でした(大正3年1月1日の山陰日日新聞より)。
現在は、桜の時期にあわせてライトアップをしており、神楽・長浜人形展などのイベントや小学生の学習会など、年間を通して活用されています。
ご希望があれば建物内の見学(案内つき)も可能です。詳しくは日貫公民館へ問い合わせてみてくださいね。
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